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ノムコ/NOMCO
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1976年 群馬県渋川市生まれ。慶應義塾大学(SFC)卒業。外資系企業でマーケティング・マネジャーとしてまじめに勤務するかたわらカリーを食べ歩く日日。カリーなら欧風もインドもおウチでつくるのも! 好きなもの──ナポレオン・ボナパルト、平野啓一郎、ブルボン小林、JEAN PAUL HEVINのチーズチョコレート、思想誌『思想地図β』(コンテクスチュアズ)、映画『天空の城ラピュタ』(宮崎駿監督)、日本橋『うさぎや』のどらやき、くうかん実験棟、名和晃平、オラファー・エリアソン、グレン・グールド、CHANEL、Martin Margiela、Muhl Bauear、Giuseppe Zanotti、Roger Vivier、Dyptique L'OMBRE DANS L'EAU、松ボックリ、狼、赤坂『楽亭』の天ぷら、金沢『小松弥助』の寿司、トランポリン──いつもポケットにスパイスを。



月別アーカイブ: 6月 2012

第12回 西新宿 コチンニヴァース 南インドからコンニチワ

コンニチワース! じゃなくてコチンニヴァース。と、のっけからオヤジギャクをかましている場合じゃないんですが、今日は西新宿 熊野神社近くにある南インド料理店をご紹介。

 

コチンてのは南インドはケララ州にある地域の名前で、ニヴァースっていうのがヒンドゥー語で「小さな家」という意味。シェフがこのコチン出身で、お店は10席ほどのコンパクトなお店だから、というのが店名の由来。

サービスは日本人の女性なんだけど、インド人と日本人でやっているインド料理屋って多くない。たいてい、インド人だけっていうケース。そんなふたりのなれ初め(といってもお付き合いしているわけではないとおもうけど)を伺ったところ、かつて笹塚にあった名店「マドラスキッチン」での元同僚なんだそうな。閉店に伴い、ふたりでお店を出したんだそう。なるほど、マドラスキッチンですか!

 

この店、(カレー界では)けっこう有名なんだけど、場所柄どうも足が向きにくい。ここに限らずだけど、インド料理ってわざわざ食べにいくっていうより、近所においしいところがあったらゆく程度なので、地元では有名だけどちょっと離れると知られていない、というケースが多いとおもう。

おいしさ引き立つメニューのデザイン

メニューを開くと、手書きと思われる、インド料理屋にはない凝ったデザイン。なんとサービスの女性の手書き! こういうところに代表されるように、ここは心遣いが細やか〜。 これはインド料理屋の雰囲気が苦手という人にもなかなか良いだろう(が、そんな人はインド料理屋にいかないのかもしれない)。本場インド仕込みのカリーと日本人クオリティのサービスが両立してるってのは、なかなかめずらしいことなんですよ。ほんと。

オーダーして待っていると、厨房から歌が聞こえてくる。それはシェフの鼻歌! 歌なのか、それともコーランでも唱えているのか、判別しづらいほどのものなのだが、本人にきいてみたところインド歌謡らしいです。というわけで、コチンニヴァースでは本場インドカリーと本場インド歌謡ライブがダブルでたのしめます。おお、まさに五感で感じるインドだね!

ここのカレーは南インド料理店のなかでも際立って酸味が強いのが特徴ではないかとおもう。オイルでしっかりとスパイスの香りを引き出していて、せまい店内はスパイス蔓延。スパイスが苦手な人にはこの店はちょっと難易度が高いかもしれない。で、コチン出身といえどケララ州の料理だけじゃなくて、タミルナードゥもマドラスも南インド全域のおいしいカリーのラインナップ。カリーはオーダーしてからつくる方式。インド料理はお肉の仕込みさえやっておけば、たいして時間のかかるものでもない。欧風カリーじゃないから煮込むとかもないしね。

ジーラ・マトン

ジーラ・マトン=クミン・マトンカレー ¥1300

ジーラっていうのはクミンのこと。クミンたっぷりのマトンカレー。ここで特筆すべきはマトンのやわらかさ。マトンはそのまま火を入れると固くなってしまいがちだけど、丁寧に下処理されているのでおどろくほどやわらかい。そしてしっかりと味がしみ込んでる。コチンニヴァースにきたらジーラ・マトンと青菜のクートゥ、というのがカレー通のおすすめらしいけど、今日のもういっぴんはチキンで!

 

パンジャブ・チキン

パンジャビ・チキン ¥1100

パンジャブというのはインド北西部のパキスタン国境付近の地名。ラジャスタンとならんで高級料理に分類される洗練地域です。ま、和食でいえば上方系とでも申しましょうか。南インドじゃないじゃん!とつっこみたいところだけど、コチンのシェフの手にかかればパンジャブといえど、かなり爽やかさが全面に立ったカレーのできあがり! さわやかさのヒミツはヨーグルトにカリーリーフ、タマリンド。

ここのカリーは全体にオイルをしっかり使っているんだけど、それでも胃もたれ知らずなのは、しっかりスパイスと丁寧な下処理にあるとおもう。

 

ささ、こんなカレーに合わせるのは南インドならやっぱりゴハンがいい。ケララ州といえば、ポロタという層状になったぐるぐる巻のパンも捨てがたいとこだけど、やっぱりごはんで。コチンニヴァースには、いろいろな種類のごはんが揃っていて、ほんと迷っちゃう! ノムコ困っちゃう!

 

フィッシュ・ビリヤニ

インドふう炊き込みごはん フィッシュビリヤニ ¥1400

ビリヤニはパラリとしたものが多いなか、ここはギーがしっかりと入ったビリヤニでコクがある。カレーなしでもこれだけでいけちゃうくらい。ビリヤニとひとくちにいっても地域によってずいぶんと特徴があってインドだけでも何十種類もあるとおもう。ギーのしっかり具合はケララ州ならではかしら。ちなみにフィッシュはカジキマグロでした。

トマトライス

トマトライス ¥900

あまりトマト味はしないのだけど、グルタミン酸がしっかりと米粒に入り込んでいてコクのあるライスに。マスタードシードにクミン、豆、サフランなどが入って、これまた飽きのこない味わい。ライスはこのままでもいいし、カリーをかけてもいいし、ヨーグルトをかけてもおいしいよ。カリー食べながらラッシー飲むのと一緒で、やっぱりカリーにはヨーグルトのさわやかさがとっても合う!

さいごにチャイも

チャイひとつをとってもスパイスの上品さが! ¥350

場所はちょいっと不便だけど、ときにはカリーを食べにどこかへゆく、というのもなかなかです。

これからの夏、さわやかカリーをもとめていざ西新宿へ!

 

コチンニヴァース

新宿区西新宿5-9-17

03-5388-4150

11:30~14:30(L.O14:00)
17:30~21:30(L.O20:30)

火曜定休


カテゴリー: インドカリー |